第33回奈良県理学療法士学会
大会長挨拶
第33回奈良県理学療法士学会
大会長 岡田 洋平
畿央大学 健康科学部 理学療法学科 准教授
理学療法は未だ発展段階にあり、未来に向けて進むには、日々の臨床実践や研鑚、研究、エビデンスの蓄積が重要であることはいうまでもありません。しかしながら、その中で当事者の声に真摯に耳を傾け、なんとかしたいと想う「やさしさ」を基盤に、「挑戦」しつづける姿勢が極めて重要であると捉えています。今回の学会のテーマは『挑戦する理学療法 ― やさしさを力に未来を拓く』とさせていただきました。
奈良県下には諸分野の臨床、研究において、当事者と対峙しながら、挑戦し続けている理学療法士の先生が多数おられます。特別講演Ⅰでは信迫 悟志先生(畿央大学)から、子どもの運動の不器用さ(発達性協調運動障害)に対して理学療法士として挑み続けておられる内容についてご講演いただきます。特別講演Ⅱでは吉田 陽亮先生(奈良県西和医療センター)から、内部障害に対する物理療法の活用について、最新の取り組みも含めてご講演いただきます。また、教育講演として、塩崎 智之先生(奈良県立医科大学)からはめまい、ふらつきに対する前庭理学療法について、尾川 達也先生(西大和リハビリテーション病院)からは理学療法におけるShared decision makingとその重要性についてご講演いただきます。4名の先生ともに各分野の最前線で活躍しておられる先生方ですので、参加される皆様にとって大変学びの多い機会になるかと存じます。
学会は主体的に参加することで、より学びが深まります。皆様からの積極的な演題応募を期待しています。本学会では、幅広いテーマの講演や演題発表、フロアでの活発な議論を通して、参加者の皆様が新たな学びや動機付けを得て、つながりを深め、創発を促し、未来の理学療法の発展に貢献できることを期待しています。本学会は畿央大学を会場とし、対面形式で開催させていただきます(講演は後日オンデマンド配信)。準備委員一同、鋭意準備を進めてまいりますので、会員皆様からの沢山の演題登録および会員外の皆様も含めて多数のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしています。